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木造住宅が年を重ねるごとに寒く感じる理由 2016年12月15日

年を重ねるごとに自宅内が寒くなってきた、と感じている方は多いのではないでしょうか。
そういった場合、窓や壁の破損を真っ先に疑うという人は少なくありませんが、実際の理由として可能性が高いのが、住宅の材料である木材です。

では、何故木材で造られた住宅が年を重ねるごとに寒く感じてしまうのかといえば、その理由は木材は繊維と水分で構成されているということにあります。
繊維と水分で構成されている木材は、湿気を吸っては膨らみ、乾燥しては縮むということを幾度となく繰り返しています。
湿度が高い時には湿気を吸い、乾燥している時には水分を放出する木材は、常に室内の湿度を快適に調節してくれるというメリットがありますが、その一方で膨張と収縮を繰り返すにつれて徐々に乾燥が進んでいき、木材が細くなってしまうという問題があります。

この為、技術力のある職人が新築時に高気密性を実現しても、木材が細くなることでどうしても隙間が生じ、年を重ねると室内が寒くなってしまうのです。

いわば木造住宅の宿命ともいえる経年による気密性ダウンの問題ですが、これを解消し、いつまでも快適な住環境を保つ為には、機密性能を保つ工夫が重要となります。
現在では外張り断熱や建材、金物などの工夫によって、長年にわたって高気密性を維持する技術も確立されています。
リフォームはもちろん、新築の場合にもこうした機密性能を保つ工夫に注目することによって、愛着のあるマイホームに快適に住み続けることができます。

気密性を高める為のリフォームには当然ながら費用がかかりますが、隙間風が入ってしまうような状態をいつまでも放置していると、冷暖房効率の低下で余計な光熱費がかかってしまったり、健康を損ねてしまう可能性があります。
経年劣化の問題があるとはいえ、木造住宅には調湿機能や木の温もりが感じられるなど様々なメリットがあります。
いつもより寒くなってきたと感じたら、必要に応じてメンテナンスを検討しましょう。


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