注文住宅を建てようとする場合に考えなければならないことは、まずその家にどのような家族形態で住むことになるのかということです。
例えば結婚して子どもがいるといった場合には、夫婦と子どもの部屋を想定した間取りを考えなければなりません。
ですので子どもは何人程度考えるのか等を夫婦で話し合っておく必要があります。
また、どちらかの両親がいずれ同居することを考えるのならばその時のための間取りを考慮する必要もあるでしょう。
このような家族の将来設計がある程度具体化したならば、次にどこに建てるのかを考えることとなります。立地の問題です。
仕事の関係で通勤までの道のりはどうか、車で通勤するなら道路が混みあう場所なのかといったことや、子どもの小学校及び中学校はどの校区になるのか、そして通学距離などを検討することとなります。
特に特定の学校に通わせたい思いがある場合にはこの校区の設定はきちんと押さえておく必要があります。
次に、その立地は災害の観点から問題ないかを押さえておきます。土砂災害警戒区域や急傾斜地崩壊危険区域、浸水想定区域など行政により災害上問題がある土地として指定されていないかをチェックしておくのです。
さらに、周辺環境の問題として騒音や悪臭がでる迷惑施設がないか、ご近所さんがどのような人達なのかを見ておく必要があるでしょう。
このように間取りを考え、立地を検討した場合には、その理想の間取りの家をその土地で建築するにあたっての予算を考える必要があります。
自分の勤務状況から考えて月々のローンをどの程度組めるかです。最大限でも30%程度にとどめないと生活が困難になることがあります。
ここまで来ると注文住宅会社に相談して理想の間取りで諸経費を含む建築にかかる費用総額を算出してもらいましょう。
そして、その総額と自分がはじいた組めるローンの総額と比較してみましょう。
どちらかというと理想の間取りの方が高額になることが多いでしょう。ここから家の何を削り何を生かしていくかという調整作業に入るのです。